症例は61歳の女性で,小腸神経内分泌腫瘍に対して腹腔鏡下小腸部分切除術を施行したが,術後2年で肝転移再発を認め,octreotide acetateの投与を開始した.化学療法開始から約5か月後のCTで,小腸吻合部近傍に局所再発を疑う結節を認めたため,二次治療としてeverolimusの投与を開始した.その後も結節は増大傾向を認め,結腸右半切除術を施行した.病理組織学的検査の結果,腸間膜由来のデスモイド型線維腫症の診断となった.術後9か月が経過し,局所再発はなく,everolimusによる化学療法継続中である.デスモイド型線維腫症は,局所浸潤性は強いが遠隔転移を来さないため,WHO腫瘍分類では中間型に分類されている軟部腫瘍である.我々は小腸神経内分泌腫瘍術後再発の化学療法中に生じた,新規再発病変との鑑別が困難であった腹腔内デスモイド型線維腫症の1例を経験したため報告する.
Nakashima et al. (Thu,) studied this question.