症例は65歳の女性で,慢性腎不全に対して維持透析を行い前医フォロー中であった.発熱を主訴に前医を受診し,血液検査で炎症反応および胆道系酵素の上昇を認め,腹部超音波検査で総胆管の拡張を指摘された.ERCPで遠位胆管の狭小化とその上流で総胆管の拡張を認め,胆管擦過細胞診でclass IIIと診断された.手術切除の是非を含め継続加療目的に当院紹介となった.透析患者で高リスク手術症例であったが,腺癌マーカーの上昇およびFDG-PET CTで遠位胆管に集積異常を認め,悪性の可能性が否定できなかったことから亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検査および免疫染色検査にて遠位胆管に発症した濾胞性胆管炎と診断した.透析内科と連携のうえ,周術期管理を行い,合併症なく術16日後に退院となった.遠位胆管に発症した濾胞性胆管炎は極めてまれであり,ここに報告する.
Nakajima et al. (Thu,) studied this question.