症例は70歳の男性で,S状結腸癌に対して脾彎曲授動を伴うロボット支援下S状結腸切除後,無再発で通院中であった.術後2年目に腹部膨満感を主訴に受診し,CTで吻合部狭窄を疑い入院となった.翌日には自然軽快し,下部消化管内視鏡検査(colonoscopy;以下,CSと略記)では特記すべき所見を認めなかったため,便秘の診断で退院とした.しかし,1か月後に腹痛で再受診した.CSでは吻合部周囲の粘膜は螺旋状を呈し通過障害を伴っており,結腸捻転に伴う吻合部狭窄と診断し緊急で腹腔鏡手術を施行した.腹腔内には癒着は一切認めず,再建腸管と後腹膜との間隙に横行結腸が嵌入し再建腸管が360°捻転することで大腸閉塞を来していた.捻転解除と間隙閉鎖を行い手術を終了した.本症例は内ヘルニアと腸管の固定不全が原因で生じた極めてまれな大腸捻転であり,間隙閉鎖や腸管固定などを要する症例が存在することを再考する機会となった.
Niwamoto et al. (Thu,) studied this question.