近年,うつ病や不安症といった疾患が高率に併存することや,各疾患に共通する脆弱性やリスク要因が明らかになってきたことによって,診断横断的な認知行動療法が発展してきている。その中でも,ボストン大学不安症関連センターのデイビッドH.バーロウ博士,トッドJ.ファーキオーニ博士らの研究チームによって開発された感情症に対する診断横断的な治療のための統一プロトコル(A Unified Protocol for transdiagnostic treatment of emotional disorders: 以下,UPとする)は,複数のランダム化比較試験やその集積である系統的レビューによって頑健なエビデンスを示している。UPでは,感情症に共通する神経症傾向とその傾向に関わる不適応的な感情調整に焦点を当てることで,複数の併存症や問題を同時に効率的に扱うことができる。こうした特徴を有するため,UPは実臨床の事情やニーズに対応可能な介入法となり得ると考えられる。そこで,本チュートリアル・ワークショップでは,理論的背景,エビデンス,各モジュール内容を含む最新版(改訂第2版)のUPについて概説する。
Ito et al. (Wed,) studied this question.