本研究は、首都圏にある「県人寮」の実態を網羅的に把握することを目的としている。現在、37道府県に対応する64の寮が存在し、主に明治期と1950年代に設立された。多くは文京区や世田谷区に立地し、低廉な寮費で学生に住環境を提供している。 しかし、築年数の経過による老朽化や維持運営の困難から、閉寮や規模縮小といった課題も浮き彫りとなった。 県人寮は、教育機会の地域間格差を是正する役割を果たすだけでなく、uターン就職支援など地方創生に寄与する可能性も秘めている。今後は運営団体や入寮者への詳細な調査を通じ、現代における県人寮の意義を多角的に検証する必要がある。
Fumihiko Omori (Mon,) studied this question.