症例は74歳の男性で,腎硬化症による末期腎不全に対して腹膜透析中であった.胆囊結石症に対して腹腔鏡下胆囊摘出術を計画した.手術前日に血液透析を施行し,術中は腹壁破壊を最小限とするため第1ポートはoptical methodで挿入し,操作用5 mmポート1本,3 mmポート2本を用いた.胆囊管は回収バック内で切離し微量の胆汁漏出もなく終了し,ドレーンは留置しなかった.術直後は透析液漏出予防を目的に血液透析を行い,術後5日目より腹膜透析を再開した.合併症なく術後8日目に退院となり,術後18か月経過した現在も腹膜透析を継続できている.腹膜透析患者の腹部手術では腹腔内癒着に加え,術創部からの透析液漏出と腹膜透析腹膜炎に留意が必要である.本症例では,透析液漏出予防として周術期血液透析併用と腹壁破壊を最小限とする工夫を行い,腹腔内汚染に最大限に配慮し,安全に腹腔鏡下胆囊摘出術が可能であった.
Nishida et al. (Sun,) studied this question.