静岡県では,輸出が増加している抹茶の原料であるてん茶の生産拡大に伴い,中山間地域にも茶の被覆栽培が増加している。しかし,中山間地域ではチャもち病による被害が問題となっており,残留農薬問題にも対応可能で効果的な防除技術の開発が求められている。そこで本研究では,直がけ被覆処理と銅水和剤散布がもち病の発生程度に及ぼす影響を調査した。静岡県農林技術研究所茶業研究センター内の茶園(静岡県菊川市)および生産現地の有機栽培茶園(島田市川根町)において,被覆処理および銅水和剤散布を組み合わせた処理区を設定し,もち病の発生程度に与える影響を調査した。2022年の試験では,被覆処理によりもち病発病葉数が増加したが,2023年の試験では被覆処理の有無による発病葉数の差異は認められず,被覆処理は気象条件によってはもち病の発病を助長する可能性があると考えられた。両年ともに萌芽前または萌芽期の銅水和剤散布により,もち病発病葉数が減少する傾向が認められたが,気象条件によってその効果は変動すると考えられた。
Suzuki et al. (Sun,) studied this question.