本研究は,実際の中学校理科授業において,ヤマ場を可視化し,分析的にヤマ場における学習活動の具体とヤマ場における評価の実際を明らかにすることを目的とした。学習指導要領では,資質・能力の育成を目指した「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められており,評価においても学習過程を重視するパフォーマンス評価の重要性が先行研究からも指摘されている。本研究では,s-T分析とfde構造の枠組みを用いて,パフォーマンス評価が行われていた中学校第2学年の理科授業を分析し,教師と子供の学習活動の構造の可視化とその分析に探索的に取り組んだ。その結果,子供が解釈権限を持つヤマ場の場面において,思考の変容や表現の深化が見られ,パフォーマンス評価が効果的に機能していた。すなわち,理科授業における指導と評価の一体化を図るうえで,授業の「ヤマ場」においてパフォーマンス評価を行うように設定する重要性が示唆された。
TAKEDA et al. (Mon,) studied this question.