接着接合技術は,現在,さまざまな環境で使用される部品に広く適用されている。特に近年,接着継手は高温環境においても使用されることが期待されている。無機接着剤は1000℃以上の耐熱性を有するが,脆性材料であるため構造部品の接着にはあまり使用されていない。しかし,軸と円筒のはめ合せ接着継手は,継手が脆性破壊しにくく,比較的安定した強度を得ることができる。そこで,まず,種々の無機接着剤バルクの弾性率の温度依存性を900℃までの高温下の各温度で測定した結果を述べる。次に,無機接着剤で接着された接着継手として,汎用性が高く,一般的に接着継手の強度評価に使用されている単純重ね合せ接着継手の引張せん断負荷に対する応力解析および熱応力解析と,高温下における引張せん断試験の結果について述べる。さらに,軸̶円筒接着継手試験片の軸の押抜き試験を実施し,接着剤の厚さおよび被着体材料が継手のせん断強度に及ぼす影響を調べた。また,押抜き荷重下の継手の力学的応力分布と高温下における熱応力分布を有限要素法により解析した。軸̶円筒接着継手の応力解析の結果として,最大応力は軸に近い接着剤層の端部で発生し,その値は接着剤層の厚さが増加するにつれて大きくなることが確認できた。また,押抜き強度の実験結果では,接着剤の厚さが増加するにつれて強度が低下することが示されており,この傾向は応力解析に基づく予測の傾向と定性的に一致していることを確認した。
MORI et al. (Mon,) studied this question.