症例は50代の男性.性的玩具を肛門から挿入し,摘出困難となったため,当院を受診した.腹部触診では下腹部に異物を触知した.直腸診では,異物は触知不能だった.腹部CTではS状結腸から直腸S状部にかけて,直径4.5cm×長さ40cmの直腸異物を確認した.腸管穿孔を疑う所見はなかったため,内視鏡的に異物除去を試みた.透視下では異物の下縁は肛門縁から10cmに認めた.異物をポリペクトミー用スネアで把持し,ゆっくりと引き抜いた.その後,下部直腸内で用手的に異物を掴み,経肛門的に摘出した.内視鏡を再挿入し,粘膜に損傷がないことを確認した.翌日,患者は特に合併症なく退院した.内視鏡で摘出できた直腸異物の報告例で40cmは最長であり,文献的考察を加えて報告する.
Maeda et al. (Thu,) studied this question.