日本の機能性表示食品制度の参考とされたアメリカ合衆国 (以下米国) のダイエタリーサプリメント健康教育法は1994年に制定され, 8年後から最新の製造品質管理基準であるcurrent Good Manufacturing Practice (以下cGMP) が義務化された。義務化の一因は, 制度発足5年後頃からダイエタリーサプリメント (以下サプリメント) による健康被害が起こり, 消費者団体やメディアから批判を受けたためである。サプリメント業界は, 合併・連携などを通じて, cGMP義務化によるコストアップなどを乗り越え, 健康被害を惹起した該当製品の売り上げは激減したものの, サプリメント市場全体への影響は限定的で, 全体の販売額が大きく落ち込むことはなかった。米国産業界の対応や消費者の強い支持により市場の堅牢性が示された。他方, 米国制度を参考に2015年に措置された日本の機能性表示食品制度においても, 衛生管理の不十分さによって2024年に死亡例を含む健康被害が発生した。日本においてもGMPの徹底は必須で, 業界全体で信頼回復を強力に進めていく必要がある。
Harunobu Amagase (Thu,) studied this question.