薬疹は薬剤投与を契機に生じる皮疹・粘膜疹の総称であり,免疫学的機序を含む多様な臨床像を呈する.小児ではウイルス性発疹症に伴う中毒疹が多く,安易な「薬物アレルギー」ラベリングが治療選択肢の制限や医療コストの増大を招く.さらにウイルス感染は鑑別疾患であるだけでなく,免疫反応を増幅・遷延させる共同因子となり得る.診断の第一歩は重症化の見極めであり,発熱・全身倦怠感,強い粘膜症状,掻痒より疼痛が主体であること,皮疹の急速な拡大や性状変化を確認することが重要である.また薬剤歴については,処方薬に加えOTC薬,外用薬,ワクチン接種歴,造影剤などを含めて詳細に聴取し,症状出現までの時間軸を整理する必要がある.本稿では,見逃してはならない重症薬疹としてStevens-Johnson症候群および中毒性表皮壊死症を取り上げ,その診断と鑑別,皮膚科・眼科を含む複数科連携と支持療法の重要性について概説する.
Yuko Watanabe (Fri,) studied this question.
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