本稿は、歩行空間における通行機能と滞在機能の適切な配分のデザインの検討に向け、大阪・御堂筋のオフィス街で実施した社会実験の報告である。複数の滞在空間を直線状・ジグザグ状に配置した場合で、その違いが人々の行動や印象に与える影響を比較検証した。人流カメラ分析の結果、ジグザグ配置は通行軌跡の蛇行や民地への立ち入り、歩行速度の抑制につながり、歩行空間の滞在機能向上に寄与することが分かった。アンケート調査では、景観の変化や居心地の良さが評価され、過半数の支持を得た。調査時間帯別で人々の行動変容に見られた差から、滞在空間の配置が与える影響の有効性は人々の移動意識や歩行動機に規定される可能性が示唆された。
Sugiyama et al. (Mon,) studied this question.