豪雪地帯においては,気候変化下での降雪量の減少や気温上昇による流出特性の変化が想定されている.本研究では手取川上流域を対象として,地球温暖化対策に資するアンサンブル気候予測データベース(d4PDF)の全国5kmメッシュアンサンブル気候予測データを用いた気候特性の解析と,融雪過程を組み込んだ降雨流出解析モデル(RRIモデル)による流出解析を行った.融雪量の推定には,Degree-Hour法を採用し,融雪係数の温度依存性を考慮した.流出解析の結果,全球平均気温4℃上昇時には1月や2月に河川流量が増加し,11月や4月には融雪出水が生じなくなる傾向がみられた.また,4月についてはピーク流量が大きくなる一方で,継続的な融雪出水がなくなることで流量の中央値が低下し,変動が大きくなることが示唆された.
Abiko et al. (Thu,) studied this question.