光干渉断層計(oct)は、近年の技術発展により高解像度かつ広範囲の網膜構造の可視化が可能となっている。視能訓練士が良質なoct画像を提供してくれることは、診断の大きな助けになるだけでなく、時に治療方針までをも変えてしまう大きな力を持つ。これは患者さんの利に帰するものであり、また、医師から言わせると「この視能訓練士はできる」という評価につながる。このためには、ただ綺麗な画像をルーティン通りに撮るだけではなく、「医師の求める画像とは何か」が分からなければならない。では、医師は眼底疾患のoct画像に何を求めているのであろうか?おそらくそれには、①病巣の検出(見たいところを見せてほしい)、②治療効果の判定(病巣の変化を見せてほしい)、③病巣の所見と視機能検査の整合性(この視力低下やmチャートの変化を説明する病巣をoctで捉えてほしい)、などが挙げられるだろう。本稿では、これら①~③の具体的な考え方から、その礎となる解剖や病理などの知識を振り返るとともに、臨床応用例を総説として整理し、視能訓練士がoctを読み解く上での実践的知見を紹介する。
Keisuke Mori (2025) studied this question.