著者らは,大分県で災害時の住民の避難行動を調査してきた.大分県での避難行動の遅れは正常化の偏見であり,避難を促す要因は過去の災害経験である.災害時の避難行動を促すために,傾向スコアの逆数による重み付けを用いた推定量を用いて,避難に繋がる共変量を除外し過去の災害経験による避難率への因果効果を推定する.災害常襲地域では,災害により避難訓練が中止となり参加できていないこと,避難行動要支援者として高齢者と回答する人が多いこと,及び災害時に自宅や周辺が被害を受けると考えている人が多いことが確認されている.災害時の避難はこれらの3項目と弱い相関があり,避難に繋がる共変量とする.避難率への因果効果を推定し,過去に災害経験がない場合と比較して,過去の災害経験によって避難率は23.1%上昇する.
MISAKI et al. (Thu,) studied this question.