関連職種連携協働(Interprofessional Working: IPW)は、21世紀における保健・医療・福祉分野の主要な課題の一つであり、チーム医療・チームケアの基盤を成す。その発展形の一つとして位置づけられるのが、研究領域における連携協働、すなわち学際的研究である。本講演では、視能訓練士と眼科医のみでは解決が困難な課題に焦点を当て、リハビリテーション専門職(作業療法士、言語聴覚士、理学療法士)および工学研究者と展開してきた学際的研究の成果を紹介する。具体的には、作業療法士とは重症心身障害児(者)に対する客観的視機能評価法の確立、言語聴覚士とは神経発達障害児における衝動性眼球運動の特性解析、理学療法士とは地域在住高齢者における視機能動特性と身体バランス、さらにはアイフレイルとの関連に関する研究を行った。研究推進に際しては、研究分担体制の構築と研究資金の確保が不可欠であり、筆者がコーディネーターとして科研費基盤研究(B)の支援を得て遂行した。異職種間に存在する多様な視点を相互に共有することにより、方法論や結果解釈における偏りを補正でき、研究の質の向上に資するとともに、リハビリテーション介入効果の検証にも有益であった。学際的研究を通じた他職種との信頼関係の構築と協働は、視能訓練士の専門的役割の再認識と発展に寄与し、その未来を拡げる重要な契機となり得る。
Takahiro Niida (2025) studied this question.