有明海における水温の時空間変動特性を明らかにするため,1973年から2022年までの50年間の浅海定線調査による表層と底層のデータ等をもとに解析を行った.水温データに代表的な周期関数である三角関数を当てはめることにより,各年の代表値を算出した.その結果,有明海全域の水温は長期的に有意な上昇傾向を示し,特に湾奥表層では空間的な均一化が進行していた.また,湾奥東側では水温上昇とともに塩分の減少傾向が確認され,流入河川の影響の変化が示唆された.さらに,有明海に流入する全ての一級河川で水温の上昇が認められ,有明海の水温よりも高い上昇率を示した.1970年頃の河川水温は有明海水温よりも低く冷却効果があったものの,近年では両者の水温がほぼ同等となり,その効果が失われつつある可能性が示された.
TAKAI et al. (Thu,) studied this question.
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