83歳,男性。1年前より胸部に皮下硬結がみられ当科を受診した。胸部正中に45 mm大,弾性硬,皮膚常色の皮下腫瘤がみられた。病理組織学的に表皮と連続し,腺腔構造を形成する腫瘍細胞が増殖していた。断頭分泌がみられ,腫瘍周囲に乳腺組織がないことから,皮膚原発アポクリン腺癌と診断した。全身精査で両側腋窩リンパ節腫大,左肺門部リンパ節腫大があり,原発巣の拡大切除と左腋窩リンパ節生検を行い,リンパ節転移を確認した。治療選択のためにホルモン受容体を染色し,ER陽性,PgR陽性,Her2陰性であったため乳癌の治療に準じて術後タモキシフェンクエン酸塩を投与した。術後30ヵ月経過したが,両側腋窩リンパ節,左肺門部リンパ節は縮小し,拡大や転移なく経過している。
DAIDOJI et al. (Wed,) studied this question.