本稿は,日本社会学会の創立(1924年)を焦点として,この時期の日本の社会学に生じた変化を論じている.日本社会学会の創立は,その前身にあたる「日本社会学院」に対する若手社会学者の不満が背景にあったと考えられている.また,社会学に対する社会からの期待も創立を後押しした.本稿ではこれらの不満や期待の具体的な内容を検討することを通して,1920年代の日本社会学史を大枠で規定した思想の流れを分析する.
Tohru INOHARA (Wed,) studied this question.