合成性フェロモントラップを利用したヒメコガネの発生生態調査から,以下の結果を得た。1) フェロモントラップとライトトラップによりヒメコガネ雄成虫の発生消長を比較したところ,発生ピークの時期は両者でほぼ一致した。2) フェロモントラップ,処女雌トラップおよびライトトラップへの時刻別誘殺消長は,いずれの場合も日没後30∼60分に誘殺ピークがあった。フェロモントラップには日没前に若干の誘殺があり,また,交尾時間帯後にも少数の誘殺があった。しかし,処女雌トラップには日没時近くにしか誘殺がなかった。3) 風通しの良い場所に設置したフェロモントラップは,風通しの悪い場所に設置したトラップにくらべ有意に多くのヒメコガネ雄成虫を誘殺した。また,ヒメコガネ成虫の寄主植物である作物の畑に設置したフェロモントラップは,他の場所に設置したものにくらべ,有意に多くヒメコガネ雄成虫を誘殺した。4) 標識再捕の結果,フェロモントラップは,全試験を平均して放飼虫の38.6%を再捕した。また,1晩最高1,630m移動したフェロモントラップに誘殺された雄成虫がいたが,ほとんどの個体が,500m以内のトラップで誘殺された。再捕率の対数値(Y)と放飼点からトラップまでの距離の対数値(X)の間に,logY=9.3068-1.4229logXの関係式が算出された。5) 網室内試験の結果,ブラックライトに誘引される雄成虫は,性フェロモンに誘引される雄にくらべ,平均して3∼4日若く,性的に未成熟な個体が多いことが示された。また,フェロモントラップと雌成虫の間には競合が起こり,雌成虫の密度が高まるほど,フェロモントラップへの誘殺数は減少した。
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NAKANO et al. (1986) studied this question.
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