片側下丘病変により特異な耳鳴と聴覚障害を呈した2例を報告する.症例1は多発性硬化症治療中の40歳女性で,両耳にプロペラ音様の耳鳴が突然出現し,ヒュンヒュンという高調音,ヒューン・ヒューンという持続音へと変化した.さらに,言語音の聴取障害を認め,mriで右下丘に新規小病変を確認した.症例2は49歳男性で,蝉の鳴き声・鈴音・電子音が交互に現れる耳鳴が出現し,mriで右下丘出血を認めた.いずれも耳鳴の性状が時間とともに変化し,1例は言語音認識にも影響が及んだ.聴覚伝導路の中継核である下丘の片側病変では,経時的に変化する耳鳴や選択的聴覚障害といった特徴的な症候が生じる可能性がある.
Hanyu et al. (Thu,) studied this question.