本研究は,生態学的エージェンシー理論および継続的専門学習(CPL)の分析枠組みに基づき,ネパールにおける教員のCPL においてティーチャー・エージェンシーがいかなる構造をもつのかを明らかにすることを目的とする。具体的には,教育分権化の進行下にあるネパールの教員147 名を対象とした質問紙調査データに対し,探索的因子分析を実施した。その結果,「省察的・協働的エージェンシー」と「構造的・文脈的エージェンシー」という二つの次元が抽出され,非パラメトリック検定により,地域および学校種間で有意な差異が確認された。これらの知見は,教師の学びが個人の自己責任化(responsibilization)に偏りやすい状況を示す一方で,制度的支援に基づく協働的学習環境の重要性を示唆している。
Satoko TABATA (Sun,) studied this question.