髄内型大腿骨転子部骨折に対してSliding Lock導入前の群と導入後の群の治療成績を検討した.2016年4月から2023年12月までの術中髄内型となった大腿骨転子部骨折に対して当院でSmith&Nephew社InterTanを使用し,術後6カ月以上経過観察可能であったSliding Lock導入前群13例と導入後群17例を対象とした.平均経過観察期間は12.9カ月であった.この両群において,年齢・性別・骨折型(中野3DCT分類)・手術時間・術後合併症・Tip Apex Distance(TAD)・Sliding量・歩容状態の変化を比較検討した.年齢・性別・骨折型・手術時間・術後合併症・TAD・歩容状態の変化で両群に有意差は認めず,Sliding Lock導入後群でSliding量は有意に少なかった.両群全例で骨癒合または仮骨形成認め,カットアウト等合併症は認めなかった.術中整復位が髄内型となった場合,可及的に骨片間のgapをなくした状態でInterTANを使用してSliding Lockすることで過度なSlidingを防止し合併症リスクを軽減することができる.
田村 et al. (Wed,) studied this question.