本邦成人における溶血性貧血の約1/4を占める発作性夜間ヘモグロビン尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria:PNH)に対する溶血治療薬として,補体を標的とした抗C5抗体Eculizumabが2007年に承認された.患者QOLと生命予後が劇的に改善したことは言うに及ばず,新たに見えた病態に即した新規抗補体薬が,次々と開発され承認に至っている.また2022年,本邦成人溶血性貧血の約半数を占める自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia:AIHA)の一病型である寒冷凝集素症(cold agglutinin disease:CAD)の溶血治療薬として,抗C1s抗体Sutimlimabが承認された.本稿では,新規治療薬開発から新たに見えてきたPNHとCADの病態とその治療戦略に焦点を当てて概説する.
Junichi Nishimura (Sat,) studied this question.
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