全窒素(TN)と全リン(TP)の重量比はアオコの発生を見極める指標の1つとして知られている。しかし,TN/TP重量比がアオコの増減にどの程度影響を及ぼすのか,またアオコの増減によってTN/TP重量比が変化する原因について明らかにされていない。本研究では,Microcystis sp.の増殖とTN/TP重量比の関係を明らかにするため半連続単培養実験により検討した。培地にはBG-11培地を用い,リン濃度を固定(0.11 mg/L)した条件の下,初期TN/TP重量比を1-100の範囲で変化させてMicrocystis sp.を培養した。その結果,Microcystis sp.の増殖に伴いTNは減少傾向,TPは増加傾向を示し,結果としてTN/TP重量比が低下した。この傾向はアオコが発生している実湖沼でも観測された。TN/TP重量比の減少は,リンに富む細胞外多糖類(EPS)の増加に影響されること,またMicrocystis sp.の増加とともに細胞内N/P重量比13.2-20.3に近づくことに起因していると予想された。さらに,初期TN/TP重量比が18および50のときにMicrocystis sp.がブルームを形成しやすいことが示された。この結果から,ブルームの発生前であればTN/TP重量比を18未満または50より高く制御することにより,アオコを抑制できることを示唆している。
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Machida et al. (2024) studied this question.
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