Explores microbial colonization risk in healthcare sinks, suggesting essential disinfectant strategies.
水回り環境は微生物の定着量が多く,また一度定着してしまうとそれを除去することが困難な特徴を持ち,「シンク」はその代表例と言える.医療環境では流水と石鹸による手洗いをはじめとして,多くの患者や医療者が頻回にシンクを使用する.シンクの用途は,手洗い以外にも栄養剤の調整用,使用後物品の洗浄用,汚物用など様々であり,また施設ごとにもその用途の種類や設置数も異なる.シンクを起点としたカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌の伝播はシンクの重要性が再認識されるきっかけとなった.特に患者からの湿性生体物質や栄養剤が破棄されるシンクの排水口や排水管への微生物の定着例が目立つ.またシンクと同時に使用される吐水口の汚染にも注意が必要である.シンクへの対策としては,消毒薬を中心とする消毒が選択肢となるが,消毒薬の選択や実施方法については,排管への化学的負荷や接触時間も考慮する必要がある.これまで塩素系消毒薬,アルコール製剤,第4級アンモニウム製剤,酢酸系製剤,過酸化水素などの有用性が報告されている.消毒薬の使用頻度は,毎日,あるいは週1回とするものが多いが,退院時に1回とするものもある.その他,排管加熱装置や超音波振動装置の有効性も報告されているものの,シンクの撤去が最も効果的とするものが多く,本邦における薬剤耐性菌対策におけるシンクのリスクについて認識し,実現可能な対策を検討することが急務である.
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Itaru Nakamura (2025) studied this question.
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