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要旨 【背景】 斜台骨折は頭部外傷において稀な骨折であり,近接する脳底動脈を損傷しうる。脳底動脈損傷は広範な橋梗塞を来し,死亡率も高い。今回,脳底動脈損傷により閉じ込め症候群に至った症例を経験したので報告する。 【症例】 50歳代の女性。3階からの墜落後に搬送された。来院時,急性硬膜外血腫を認め開頭血腫除去術を施行した。術後も四肢麻痺を伴う意識障害が持続し,第4病日に施行したmagnetic resonance imaging(MRI)で橋梗塞を認めた。Magnetic resonance angiography(MRA)では斜台骨折部への脳底動脈の嵌頓・狭窄が示唆され,外傷性脳底動脈損傷と診断した。さらに髄液鼻漏に対し経鼻内視鏡下硬膜修復術を施行した。第18病日に垂直方向の眼球運動による意思疎通が可能で,水平眼球運動障害と四肢麻痺を認め,閉じ込め症候群と診断した。気管切開および胃瘻造設後,リハビリテーション目的に転院した。 【結語】 斜台骨折では脳底動脈損傷を念頭に精査し,意識障害例では閉じ込め症候群を鑑別に挙げる必要がある。
展幸 et al. (Mon,) studied this question.