日本国内のパーソナリティ研究はこれまでどのようなテーマを対象に研究を蓄積してきたのだろうか。本研究は「パーソナリティ研究」誌を代表誌とし,メタデータに記載されているキーワードを収集し,整理することで国内のパーソナリティ研究の動向を検討するものである。「パーソナリティ研究」の前身である「性格心理学研究」1巻1号(1993年)から33巻2号(2024年)までの論文を対象にキーワードを収集し,整理した結果,重複のないユニークなキーワードは1662語であり,これらの語は9ドメイン,43トピックに分類された。本研究の結果から,国内のパーソナリティ研究においては(不)適応,尺度開発,内在化問題,自己・アイデンティティに関するテーマが主に扱われてきており,Big Fiveに関する研究が海外の研究と比べても相対的に少ないことが示された。以上の結果を踏まえ,国内におけるBig Fiveの役割・意義や日本独自のパーソナリティ構造,および特定のパーソナリティ特性の検討を進める必要性が議論された。
Shimotsukasa et al. (Mon,) studied this question.