当施設では2017年よりトモシンセシス撮影(digital breast tomosynthesis: DBT)を併用したマンモグラフィ検診を任意型検診の一部で実施している。DBT を加えることでプロセス指標の向上を認めたが,被ばく線量や撮影時間が増加する問題点もあった。そこで,今回 DBT 画像(3D)データから合成された合成2D 画像(S2D)のみを用いて読影することが可能であるかを検討し,通常マンモグラフィ(2D)撮影の省略の可能性を検討した。[対象と方法]対象は DBT 併用の乳がん検診受診者2,616名,片側のみ撮影を含む5,211乳房の画像である。それらを S2D+3D(A群),2D+3D(B群),2Dのみ(C群)を表示するようにビュアーに設定し,検診マンモグラフィ読影Aもしくは AS評価の読影医6名が時期をずらして,A群のみ,B群のみ,C群のみの読影を行い,3群間の違いを検討した。[成績]3群間ではカテゴリー判定の有意差はなかった。プロセス指標としては,A 群,B 群,C 群で要精検率は7.1%,7.8%,9.1%(A 群と C 群,B 群と C 群間で有意差あり),がん発見率は0.27%,0.23%,0.19%(n.s.),陽性反応適中度は3.8%,2.9%,2.1%(n.s.)であった。[結語]2D撮影を省略してS2D+3Dで読影した場合,従来の2Dのみの読影結果よりもプロセス指標が良好であり,被ばく量の減少,撮影時間の短縮が期待できることが判明した。今後は任意型検診においては2D撮影を省略した乳がん検診が有用な方法になる可能性が示唆された。
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Ban et al. (2022) studied this question.
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