ベンズイミダゾール耐性菌に選択的殺菌活性を示すジエトフェンカルブは, アカパンカビの分生胞子の発芽を阻害しなかったが, 0.5μg/mlの濃度において, ベンズイミダゾール耐性株の発芽管の膨潤および異常分岐を引き起こした. また, ジエトフェンカルブは, 耐性株に選択的に核の形態の異常を引き起こし, 核分裂を阻害していることがDAPIによる核染色により観察された. これらのジエトフェンカルブの耐性株に対する発芽管および核の形態異常は, 野生株に対するMBCの作用ときわめて類似していた. さらに, 14C-ジエトフェンカルブを用いて, ジエトフェンカルブ結合蛋白質の検索を行なったところ, 耐性株の細胞破砕液の遠心 (50,000g) の上清の高分子分画に特異的な結合蛋白質の存在を示唆する高い放射能活性が認められた. このジエトフェンカルブ結合蛋白質は, DEAE Sephadex A-50に吸着され, 0.5M KClで溶出された. その分子量は, Sephacryl S-200によるゲル濾過により約105,000であると推定された. これらの結果は, ベンズイミダゾール感受性菌のMBC結合蛋白質 (チューブリン) と一致していることから, ジエトフェンカルブは, ベンズイミダゾール耐性株のチューブリンに特異的に結合して, 微小管の形成を阻害することにより, 選択的殺菌活性を示すと考えられた.
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Fujimura et al. (1992) studied this question.