近年育成された水稲の超多収品種は2次枝梗上の穎花(2次梗穎花)を増やし, 単位面積当たりの穎花数を増加させている. とくにタカナリは穂の上部に多くの2次枝梗を着生するので, 登熟能力も高いとされる. 穂の上部に2次枝梗の多く着生する品種を品質の優れた品種から育成する可能性を検討するために穂軸節位別にみた2次枝梗穎花の分化と退化の様相を超多収品種と日本型の穂重型品種とで比較した. 日本型の在来品種や大粒種を含む, 1穂穎花数の異なる8品種について, 各節位の1次枝梗上で退化した2次枝梗と, 2次枝梗上で退化した穎花数を調べ, 分化した枝梗数と穎花数を推定した. 穂軸節位別の2次枝梗分化穎花数の多少によって, 穂軸の下位節ほど多く分化する品種, 中位節に多く分化する品種, 中位および下位節に分化の多い品種の3つのタイプに穂型を分類できた. アケノホシ以外の1穂分化穎花数の多い品種では下位節に2次枝梗穎花が多く分化した. この増加した下位節の穎花は退化しやすかった. そのため, 南京11号と Arborio 以外では2次枝梗上の現存穎花は中位節でもっとも多くなった. 日本型の在来品種と改良品種にも穂型に特徴的な品種間差がみられなかった. 日本型の穂重型品種では1穂穎花数が超多収品種ほど多くないので, 下位節の2次枝梗穎花の退化を穂の上位の穎花が充分に補充できなかった. 以上の結果から今回供試した日本型の在来品種を利用して穂の上部の2次枝梗穎花数を拡大するのは難しいと判断した.
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Kobayasi et al. (1997) studied this question.