通電処理したカキ殻カルシウムを試料として抗菌性試験ならびに食品への応用実験を行った.カルシウム製剤ならびにその主成分である水酸化カルシウムの細菌に対する最小生育阻止濃度は0.07~0.1%であり,グラム陽性菌と陰性菌との間では,抗菌効果にほとんど差は認められなかった.また,比較として行った水酸化ナトリウムでは0.09~0.15%,水酸化カリウムでは0.15~0.24%の最小生育阻止濃度であった.腐敗酵母は,細菌よりも低い濃度で生育を抑制された.実際の食品にカルシウム製剤を添加すると生菌数の減少が見られ,接種したサルモネラ菌,黄色ブドウ球菌,大腸菌,枯草菌も生育を抑制された.これらの現象は,水酸化カルシウムでも観察されたが,カキ殻のカルシウム製剤の効果には及ばなかった.従来,栄養補給の目的で使用されていたカルシウム製剤を用いて食品の微生物制御を行う可能性ならびにアルカリ領域で食品の品質を保持する可能性が示された.
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Isshiki et al. (1994) studied this question.