カラードプラ法で進行型肝細胞癌 (HCC) に認められる腫瘤中心部に流れる拍動性血流と伴にこれとは逆方向に流れる定常性血流を呈する流出血流シグナルは, 腫瘤内に残存し, ドレナージ血管として働く門脈の内部血流を反映している可能性がある. この証明のために, 上記血流シグナルを認め, 外科的に切除された進行型HCC11例 (腫瘤径1.2~5.1cm, 平均2.5±1.3cm) の病理組織学的検討を行った. 8例 (73%) においてグリソン構築を保ち, かつ内腔を保つ門脈が腫瘤内部に認められた. これら門脈の腫瘤内部の位置は小型で高分化なHCCでは辺縁部, 及び中心部に認められたが, 腫瘤の増大, 分化度の低下に伴い, 辺縁部のみに認められる傾向があった. 以上より, 進行型HCCは, 腫瘤内に残存する門脈をドレナージ血管とすることがあり, この流出形態は高分化な小腫瘤の段階より既に形成されていると考えられた.
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Tochio et al. (1999) studied this question.