現時点では、植物細胞壁多糖の生合成の理解は不十分のままである。比較的多くの注目がデンプンやショ糖のような貯蔵性糖質の合成に向けられており、細胞壁多糖に関する研究の進展は、現在までは、主にその代謝回転の理解を目指したものである。この生合成過程の理解不足の主な理由は、細胞壁多糖合成のために必要な酵素の潜在的な数の多さと複雑性、精製の困難性、その結果として同定された遺伝子の少なさに原因がある。この総説では、生合成に関わる酵素の同定の改善を目指してきた筆者の研究室の成果に照らし合わせて、この分野の進展を概説する。また、多糖合成酵素の遺伝子同定に始めて至った最近の研究の進展についても触れたい。成長ならびに分化、生物学的ストレスのもとで、細胞壁多糖合成酵素がどのように制御されているかについても取りあげる。その他、細胞壁に含まれる多糖を操作するための技術の進歩についても述べる。
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G. Paul Bolwell (2000) studied this question.