黒毛和種直接検定牛および種雄牛の超音波スキャニングにより,屠肉形質の早期推定の可能性について検討した.直接検定牛64頭のうち,検定終了時(11~12ヵ月齢)から4ヵ月間(42頭)および10ヵ月間(22頭)における皮下脂肪厚,胸最長筋横断面積および脂肪交雑の平均増加量は,それぞれ1.2および1.1mm,9.2および16.0cm2,0.6および1.8であった.なお,脂肪交雑についてはほとんどの直接検定牛について検定終了時で0に近かった,また,20~70力月齢の種雄牛35頭の各屠肉形質について1年の間隔をおいて超音波スキャニングした,これら種雄牛について月齢で補正した,各屠肉形質推定値間の偏相関係数は,皮下脂肪厚で0.60,胸最長筋横断面積で0.52,脂肪交雑で0.70であり,いずれも有意(P<0.01)であった.検定終了時の推定値および体灘定値を用いて,4あるいは10ヵ月後の屠肉形質を推定するための重回帰分析を行なった結果,皮下脂肪厚では50.8あるいは54.7%,また胸最長筋横断面積では78.9あるいは74.5%とかなり高い寄与率で推定でぎることが認められた.一方,脂肪交雑では,検定終了後4ヵ月の推定は73,2%の寄与率であったが,検定終了後10カ月については29.3%に低下した.すなわち,脂肪交雑については,検定終了時から数ヵ月後で,交雑脂肪が明瞭に認められる時点(15~18ヵ月齢)を基点として推定するのが望ましいと考えられた.
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Harada et al. (1985) studied this question.