水稲あきたこまちを圃場で栽培し, 出穂前に葉身摘除処理, 出穂直後に穂の部分摘除処理を行い, 登熟期におけるソース・シンク関係の変化が出穂前に蓄積した炭水化物の転流や出穂後の光合成産物の蓄積・転流に及ぼす影響について検討した. 水稲葉身では,デンプンの蓄積が極めて小さく, 炭水化物含有率が大きくなるほどショ糖の占める比率が大きくなった. 茎 (葉鞘を含む) においても基本的には同様の傾向がみられたが, デンプンの蓄積も著しかった. 穂重が急激に増加する登熟初期には, 葉身, 茎とも炭水化物, とくに, ショ糖の含有率が低下したが, 茎での低下が一層著しかった. この時期は, シンク能が非常に高く, 貯蔵炭水化物や新生光合成産物によるソースの供給能力が, 登熟歩合や子実収量を決定する重要要因と考えられた. また, 穂重の増加が緩やかになる登熟中期から後期にかけては, 穂への転流が停滞し光合成産物のソース器宮での再蓄積が観察された. とくに, 転流型のショ糖の蓄積が非常に大きいことから, この時期には, ソース能よりもシンク能の大きさや活性が, 光合成産物の転流を制限していると考えられた. 葉身におけるショ糖の転流・蓄積と関係の深いショ糖リン酸合成酵素の登熟期止葉における活性は, 葉身の老化とほぼ平行して低下した.
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Murata et al. (1997) studied this question.
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