【緒言】近年,我が国では卵黄による食物蛋白誘発胃腸炎(food protein-induced enterocolitis syndrome,FPIES)が増えているが,発症前の卵黄摂取状況を詳細に検討した報告は限られている.本研究では,当院で経験した卵黄FPIES症例における卵黄摂取開始から発症に至るまでの鶏卵摂取歴を後方視的に検討した. 【結果】対象は,詳細な食事記録が確認可能であった卵黄FPIES 14例である.全例で無症状摂取歴があり,多くの症例で卵黄開始後1~2週間で増量された後,7日間以上の摂取中断を経て再開時に発症していた.無症状期の摂取間隔は平均1.6日,発症前の中断期間は平均22日であり,中断期間が有意に長かった(p<0.01). 【結論】本研究では,無症状摂取中の短期間での増量に続く摂取中断と再開時発症という共通した摂取パターンが観察された.卵黄摂取開始後早期の摂取中断がFPIES発症と関連している可能性があることを示す所見と考えられた.
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Fujii Yosuke (2026) studied this question.
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