多孔性高分子樹脂の有機物吸着性と, 高分子量アンモニウムイオンの陰イオン交換性とを利用して, 新しい貴金属イオン吸着体を開発した。担体にアンバーライトXAD-7, アミンにトリオクチルアミン(TOA)をそれぞれ用いて得られる吸着体が, 金(III), 白金(IV)およびパラジウム(II)を塩酸溶液からクロロ錯陰イオンとして, 良好に吸着することを知った。一方, 吸着された貴金属クロロ錯体は, プロトン付加物して生成したTOAH+イオンとのイオン対として, イソブチルメチルケトンに溶解し, 樹脂から容易に溶出回収された。樹脂1gに対して1mmolのTOAを担持した吸着体の金(III), 白金(IV)およびパラジウム(II)に対する分配係数は,堪酸濃度1mol・dm-3の条件下で, それぞれ, 104.6, 103.6および103.2であった。本吸着体を充填したカラムを用いて, 工業廃棄物からのこれらの貴金属の濃縮分離を試みたところ, 良好な結果が得られ, そのカラム吸着容量は, 金に対して約62g/kg-resin, 白金に対して約37g/kgresinであった。
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MATSUNAGA et al. (1986) studied this question.
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