ビスフェノール型エポキシ樹脂の硬化剤としてポリラウロラクタムを用い,このような高分子硬化剤で硬化したエポキシ樹脂の性質を明らかにするとともに,硬化物の構造を究明しようとした。その結果,この硬化物は橋かけ網目をもたない鎖状高分子を形成すると考えられる根拠を得るとともにその化学構造を推定することができた。またこの系では硬化の進行にともなって引っ張り強さ,引っ張りせん断強さ,伸びおよびはく離強さのいずれもが増大し,一般の橋かけ網目をもつ硬化エポキシ樹脂が硬化の進行にともなって前二者が増大し,後二者が減少するのといちじるしい対比を示した。この両者の差異はこの系が鎖状高分子を形成するものと考えられ,流動や緩禾呵能のからみ合いによる拘束をもつのに対して,一般の橋かけ網目をもつエポキシ樹脂硬化物が,硬化剤による比較的短い連鎖の化学結合によるリジッドな橋かけ網目の拘束をうけるためとして説明することができる。このエポキシポリラウロラクタム系のからみ合い密度を硬化物の引っ張り強さと伸びに対してプロットすると,それぞれについてほぼ直線とみなし得る関係が得られた。
No takes yet. Share an insight, caveat, or question.
OCHI et al. (1976) studied this question.
Synapse has enriched 5 related papers. Consider them for comparative context: