稲こうじ病菌の確実な接種法を確立するため,分生胞子の穂ばらみ期注射接種ならびに噴霧接種について検討した。PSA培地で形成させた分生胞子を蒸留水で懸濁し,穂ばらみ期初期ないし中期のイネ葉鞘内に約2ml注入した。接種したイネを2日間低温処理(15C)し,引続き5日間26Cの恒温飽和湿度条件下に静置した後,ガラス室に移すことによって高率に発病させることができた。本菌の感染は低温・飽和湿度で,病徴の発現は高温で促進されるものと推察される。また,分生胞子懸濁液を圃場のイネ体に上から噴霧接種することによっても発病させることができた。接種適期は出穂10∼30日前と思われる。分生胞子を用いた本菌接種法としては初めての報告である。
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Fujita et al. (1989) studied this question.