ジステンパーおよび牛疫ウイルスの増殖を, 初代培養鶏胚細胞および Vero 細胞において, 形態学的に研究した, 両種ウイルスは, 染色標本において認められる細胞変性効果, 電子顕微鏡的に見られるウイルス粒子の微細構造およびウイルス粒子形成様式のすべての点において, 相互に良く類似していた. 両種ウイルスに感染した細胞において, 好酸性細胞質封入体と合胞体が, 感染の最初の表現として観察され, 約24時間遅れて, 好酸性核内封入体が出現を始めた. 電顕下で, 細胞質および核内封入体は, ウイルス粒子の内部成分である nucleocapsid と同一構造をもつ, 無数の管状構造からなると見られた. 細胞質で形成された nucleocapsid のウイルス粒子への取り込みは, 細胞表面において発芽様式によって行なわれた. 細胞質で合成された nucleocapsid の一部分のみがウイルス粒子の組立てに利用され, 大部分の nucleocapsid は光学顕微鏡で見られる細胞質封入体に対応する集団として, 細胞質に集積した. フィラメント状の発芽粒子は, 本研究では見られなかった. 両ウイルスの粒子は多形性を示し, 大きさも種々であるが, 大部分は球形を呈し, 直経は牛疫ウイルスでは250~500mμ, ジステンパーウイルスでは200~500mμであった. 核内に集積した nucleocapsid が, 両種ウイルスの増殖において, 何等かの役割を演ずることを示唆する証拠は得られなかった. ジステンパーおよび牛疫ウイルスの増殖に関する形態学的研究によって得られた成績は, 麻疹ウイルスに関して得られた成績に極めて良く一致していた. ただし, 麻疹ウイルス感染細胞では結晶状配列を示す核内 nucleocapsid が〓々観察されているが, 本研究ではそのような規則正しい配列は認められなかった.
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TAJIMA et al. (1971) studied this question.
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