重合条件の異なる2種類のポリ(フッ化ビニリデン)(PVdF)にCo-60からのγ線を照射し,ゲル分率から橋かけ効率を比較することによって,分子構造と橋かけ効率との関係について検討した。高温乳化重合法PVdF(Kynar)は低温懸濁重合法PVdF(KF)と分子構造が異なり,異常付加結合(-CF2-CF2-および-CH2-CH2-)と分岐が多いが,放射線照射効果にも顕i著な差が認められた。KynarはKFに比較し橋かけ効率が高く,かつフッ化水素の発生も少なかった。また,生成した共役二重結合の長さも短かった。分子鎖中の異常付加結合は,アルキルラジカルの逐次脱フッ化水素の反応径路を断つため,橋かけへ進むラジカルを増加させる作用があると考えられた。この推定はフッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレン共重合体において,-CF2-CF2-濃度が増すと橋かけしやすくなる事実によって確認できた。また,分岐の存在は橋かけの場である非晶部の量と分子鎖の運動性を増加させることによって,橋かけ効率を高めると推論した。
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恵三 et al. (1976) studied this question.
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