ポリ塩化ビニル安定剤の一つである金属ステアリン酸塩をポリ塩化ビニルに添加して熱分解し,その脱塩酸反応に及ぼす影響を検討した。見かけの脱塩酸特性からこれら安定剤をカドミウム系とバリウム系に分類した。また分解中安定剤と反応した塩酸量をポーラログラフなどを用いて測定し,実際のポリ塩化ビニルからの脱塩酸量を求めた。金属ステアリン酸塩はポリ塩化ビニルの脱塩酸は抑制せず,むしろ促進する作用をもつことがわかった。促進作用は塩化カドミウムや塩化亜鉛などの遷移金属の塩化物によって行なわれるほか,これら安定剤の酸化に対する触媒作用によっても起こることがわかった。
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Nagatomi et al. (1962) studied this question.