日本稲, インド稲および日印交雑種合わせて41 (1981), 51 (1982)品種を供試し, 窒素施肥に対する生育反応の品種間差異をわら重と頴花数の増加率およびそれらの相対的関係に着目して解析した. 日印交雑種, インド稲半矮性種は日本稲と比較して1株わら重が小さく, 1株頴花数が多いために頴花数/わら重比が明らかに大きかった. しかし, 日本稲では, 頴花数/わら重比が窒素施用によって変化しなかったのに対して, 日印交雑種, インド稲半矮性種では顕著に低下した. 窒素施用によるわら重増加のうち最も著しいのは葉身重であり, 窒素施用による, 頴花数に対する葉身重の相対的増加の割合は日印交雑種, インド稲半矮性種の方が日本稲より大きかった. 一方, 1株内の1穂頴花数の変動係数は日印交雑種, インド稲半矮性種の方が日本稲よりも大きい傾向を示した. また, 日印交雑種, インド稲半矮性種の一部のものは, 日本稲と比較して1穂頴花数がとくに大きく, 1穂頴花数に対する2次および3次枝梗着生頴花数の割合が大きかった. 以上のことから, 多収性遺伝資源として注目されている日印交雑種, インド稲半矮性種は日本稲と比較して, わら重に対する頴花数の割合が大きい特性を持つにもかかわらず, 窒素施肥によりその有利性が低下する傾向が認められた. また, これらの品種群は, 登熟上不利な性質を持つことも明らかとなった. 日印交雑種, インド稲半矮性種を遺伝資源として多収品種の育成を目指す場合, これらの性質の改善が必要と考えられる.
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Maruyama et al. (1988) studied this question.