アルキルまたはアリールリチウムは極性ビニル単量体に対しては反応が激しすぎてあまり有効な重合触媒ではないが,著者らは低温で行なうことにより,また,これらの有機リチウム化合物とトリエチルアルミニウムのat-コンプレックスを用いることにより,メタクリル酸メチル,アクリロニトリル,スチレンなどを適度の速度で重合させることができた。スチレンとメタクリル酸メチルの共重合反応よりこれらはいずれも陰イオン重合であることが明らかになった。また,これらの重合において酸素およびキノン類,フェノール類が重合を抑制する作用をもつことが認められた。次にn-ブチルリチウムによるスチレンの重合の動力学の研究を行ない,TobolskyやWelchなどの報告と比較検討した。また上記の有機リチウム化合物により,低温(-60℃)で得られたポリメタクリル酸メチルは通常のラジカル重合によって得られたそれとは異なった性質を有していることがわかった。それらの物性については目下検討中で別報にゆずりたい。
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Furukawa et al. (1960) studied this question.