運動性を有するレンサ球菌は, これまで例外的にしか存在しないと考えられていたが, ヒトおよび各種動物の糞便, 河水および海水など, 自然界における分布調査を行つた結果, きわめて高率に, かつ広範囲に分布していることが確認された。さらに分離菌について電子顕微鏡的に観察した。それらの成績は以下のように要約される。1. 運動性レンサ球菌の検出率は, ヒト26.0%(13/50), ニワトリ46.6%(14/30), 七面鳥50.0%(5/10), ヒツジ65.0%(13/20), ウシ20.0%(4/20), イヌ3.3%(1/30), マウス72.0%(18/25), 河水14.0%(7/50) および海水50.0%(6/12) であつた.2. 分離した運動性レンサ球菌104株を分類した結果, Streptococcus fucium92株, 非定型的腸球菌5株, S. bovis4株および分類不能な腸球菌以外のレンサ球菌3株であり, 結局大部分が腸球菌に属していたが, それ以外のレンサ球菌にも有べん毛菌が存在した。3. 電子顕微鏡的に観察した結果, べん毛保有菌の割合は培養温度によつて異なり, 25Cでは40.3%と高く, 30C (14.7%) および37C (1.3%) と培養温度が高くなるに従つて低下した。4. べん毛数は通例1本であつたが, 2~3本の例もあり, 長さは1~10数μ, 径はおよそ7.5mμ で, 規則的な波型もみられた。
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Hashimoto et al. (1974) studied this question.