抗真菌性化学療法剤の問題点を, それらの作用機序から指摘し, 今後の抗真菌性化学療法剤開発の一つの方向としての薬剤併用について考察した.抗真菌剤を作用機序で分類すると, 臨床使用の抗真菌剤の多くは選択毒性の低い細胞膜障害作用を有するものが多いことがわかる. 哺乳動物細胞への抗真菌剤の毒性をL1210培養細胞への細胞毒性 (ED50) として検討した結果, flucytosine が最も毒性の低い値の100.1μg/mlを示したが, その他の医薬はほとんど4~8μg/mlであり医薬の間には顕著な違いは観察されなかった. 医薬以外の試薬は, 毒性が高く医薬との間に大きな相違がみられた.毒性を高めずに抗菌力を増強する試みとして抗真菌剤の併用を検討したところ, イミダゾール系抗真菌剤と一部の細胞膜障害作用を有する抗真菌剤に特異な相乗作用が観察された. 相乗作用の顕著なものは, copiamycin とイミダゾール系抗真菌剤の併用であった. 両薬剤の併用は, in vitro みならず in vivo においても強い相乗作用を発揮し, しかも細胞毒性の増強は観察されなかった.
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Jun Uno (1985) studied this question.