鶏の品種間における骨格筋発達の差異を比較する目的で,卵用種として白色レグホーン,肉用種として白色コーニッシユを用い,0,2,8週令の雛から分離した浅胸筋,深胸筋,縫工筋および腓腹筋について,筋線維の直径および数,筋当りのデオキシリボ核酸量(DNA)ならびにDNA当りの窒素量(N/DNA)を測定した.結果は次の通りである.1) 初生雛の浅胸筋,縫工筋および腓腹筋の筋線維直径には品種間の差異は認められなかったが,深胸筋の筋線維直径は白色レグホーンの方が白色コーニッシュより大であった(P<0.01).2および8週令の雛では,縫工筋の筋線維直径に5%水準で有意差があったが,他の筋には品種間の差異は認められなかった.筋線維の数は各筋とも白色コーニッシュの方が白色レグホーンよりも大であり,また各筋ともふ化後における筋線維数の増加は認められなかった.2) 初生雛では各筋とも筋当りのDNA量には品種間の差異はなかったが,ふ化後におけるDNA量の増加は白色コーニッシュの方が白色レグホーンよりも速かなため,2および8週令では両品種の筋当りのDNA量に著しい差異がみられた.初生雛および2週令雛では,各筋ともN/DNA量に品種間の差はなかった.8週令では縫工筋および腓腹筋に5%水準で品種間の差が認められ,両筋とも白色レグホーンが白色コーニッシュよりも高いN/DNA.を示した.3) 各筋とも筋重量と筋線維数および筋重量と筋当りのDNA量の間に,有意な相関がみられたが,筋重量と筋線維直径および筋重量とN/DNA量との間の相関は有意ではなかった.この結果から,品種間における筋重量の差異は,主として筋線維数およびDNA含量の差異に起因するものと推測した.
No takes yet. Share an insight, caveat, or question.
MIZUNO et al. (1971) studied this question.