既知の3晩生遺伝子E1,E2およびE3に関して遺伝子型を異にする7系統(7EG系統)を検定系統に用い,我が国の栽培品種を主対象として出穂期に関与する遺伝子の解明に渚手した.本報はその第1報として,我が国西南暖地の代表的品種を対象とし,早生2品種(マンリョウ,日本晴),中生5品種(農林6号,農林8号,農林22号,金南風,中生新千本),および晩生4品種(瑞豊,アケボノ,シラヌイ,ホウヨク)の計11品種を7EG系統と交雑し,F2およびF3を用いて出穂日の分離分析を行ったものである.分析の結果,両早生品種はE1を,また中生5品種のうち3品種(農林6号,農林8号,農林22号)はE1とE2を,さらに他の中生2品種と晩生4品種はいずれもE1とE3を持つことが判明した.ただし,金南風および中生新千本は,E1,E3の外に,E1の作用を変更する1個の早生遺伝子を持つと推定された.このように,供試品種がすべてE1を有していたことから,E1は西南暖地品種にとって適応上不可欠の遺伝子であると考えられた.また,どの交雑組合せにおいても,E1,E2,E3および上記早生遺伝子以外の主働遺伝子による分離が認められなかったことから,西南暖地品種間にみられる早晩性の変異はE2,E3および1早生遺伝子によってほぼ説明できると結論された.
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Okumoto et al. (1991) studied this question.
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